市販される鎮咳去痰薬の濫用について

メンヘラといえばお薬ごくごく最も有名なのはこれですよね
特にブロンを飲んでいる方が多いのではないかと感じています
かの文豪中島らもさんもブロンの中毒症状について著書に綴っていらっしゃいましたね
この咳止めについて語りたいと思います
まず、ブロンの効き目は昔ほどないです
あまりに有名になりすぎたせいか、一度濃度を2倍に希釈されています……
とはいえ、咳止めの中ではいまだに最も人気が高いですね
全ての市販薬の中でも、睡眠薬抗うつ薬など明らかに精神に作用する目的のものを除けば一番濫用の事例があります
ブロン以外にも、大抵の鎮咳去痰薬は濫用の危険性があるのではないかと思います
咳止めの作用機序は2種類あり、反応の末端を阻害するものと中枢を阻害するものが有ります
このうち中枢を阻害するものの中に麻薬性のものが含まれているのです
以下にその麻薬性の成分について綴ります

コデイン・ジヒドロコデイン
これらの成分はモルヒネと非常に似た構造を持っていて、薬理もモルヒネです
ただし、その強さはコデインで精神機能鎮静作用は約 1/4程度
とはいえ、たくさん摂取すればトリップできるのは変わりません
このコデインに関しては海外でも濫用の事例が数多あり、というか海外の方が本場でして
コデインカクテルというお酒に咳止めを入れて飲むスタイルが音楽家の間で流行しているようです
薄まると綺麗な青色や紫色になって見た目もきれいですね

エフェンドリン・メチルエフェドリン
コデインは気分をゆったりさせてくれるお薬なのですが
エフェンドリンを摂取すると気分がハイになります
コデインモルヒネと似た構造でしたが、このエフェンドリンも実は覚せい剤に似ています
というか、覚せい剤の原料になります
そういうわけで覚せい剤取締法により、覚せい剤原料として所持が禁止されています
ただし10%以下を含有する物を除いてですけどね
咳止めとして持っているうちは大丈夫ですが、濃度を高めると単純所持で違法になるような代物なんですね

やはり市販薬とはいえ、大量に服用すれば麻薬の濫用と変わらない効能が期待できますし、同じように心を壊します
でもまあパブロンとか総合感冒薬を濫用して、アセトアミノフェンで肝臓壊して黄疸出すよりいいんじゃないでしょうか
メンヘラからは以上です